世界のソーヴィニヨン・ブランの首都

1970年代、一人のニュージーランド人が新たなスタイルのワインを造ることを夢見ていた。今やニュージーランドは、世界最高のソーヴィニヨン・ブランの代名詞となっている。

A wine glass filled with various fruit.

ニュージーランドにおけるワインの歴史に目をやると、それは浅いように見える。1980年代になってようやく一般的なヨーロッパ系ブドウ品種のワインが広く手に入るようになり、おいしいソーヴィニヨン・ブランが購入できるようになったのは1980年代半ば以降である。

実際の所、初期の入植者達の裏庭にブドウの木があることは特段珍しい光景では無かった。イギリス人宣教師、サミュエル・マースデンは、1819年にベイ・オブ・アイランズに初めてブドウの木を植えたことを記録しており、1840年のワイタンギ条約締結の前にはすでにニュージーランドワインが瓶詰めされていたことが文書化されている。その後、何年にも渡りワイン業界は発展と飛躍的な向上を遂げ、とりわけソーヴィニヨン・ワインを世界に誇るレベルに押し上げた。

 

ソーヴィニヨン・ブランの旅の始まり

1970年代まで話を進める。この頃、一人のニュージーランド人ワインメーカーがカリフォルニア大学にてソーヴィニヨン・ブランの挿し木を入手。当時、ブドウの木が商業的な関心を持たれるとは見なされていなかったが、ワインメーカー達はソーヴィニヨン・ブランがニュージーランドでうまく育つに十分な強さを持っていると考えた。ソーヴィニヨン・ブランの木は樹勢が強く栽培もしやすく、風味が際立ちアロマティックで魅惑的な味わいを持ち合わせていた。1974年、オークランドはスワンソンに位置する、マトゥア・ヴァレーが持つ最初の醸造所にて、初めて商業規模でニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランが生産された。

しかしながら、モンタナ(現ブランコット・エステート)がマールボロにソーヴィニヨン・ブランを植樹するまで知名度は上がらなかったものの、1980年代半ばにニュージーランドのマールボロの特徴的なスタイルが名を馳せてから、世界で最もソーヴィニヨン・ブランの品種の特徴を表現したスタイルとして知られている。

ニュージーランド産ソーヴィニヨン・ブランの特徴的な味わいは、際立った酸とグレープフルーツやパイナップル、ライムの皮のアロマ、刈りたての芝やピーマンが挙げられ、非常に魅力的で、いつまでも記憶に残るものである。

 

世界のソーヴィニヨン・ブランの首都

今日、このスタイルがニュージーランドのワイン輸出の86%以上を占めている。ニュージーランド産ソーヴィニヨン・ブランの独特な風味は、世界中のワイン評論家達を唸らせ続け、世界のトップクラスとして国際的ベンチマークとなっている。

これは、『何でもやれば出来る』という精神を持つ国で生まれた典型的なストーリー。もしその精神に乾杯するのであれば、うってつけの場所は既にご存じでしょう。

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